エレベーターの保守料を2か月ごとや3か月ごとに支払っていると、請求のある月だけ支出が大きくなります。管理費や家賃など、毎月入ってくるお金で建物を維持している場合、この波が予算管理の手間になることがあります。
そこで選択肢になるのが、保守料を毎月定額で支払うサブスク型の契約です。この記事では、DATTOのライトプラン(点検は3か月に1回、お支払いは毎月定額)を例に、仕組みとメリット、定額に含まれない費用、向いている建物の見分け方を説明します。
エレベーター保守のサブスクとは
サブスク型の保守は、点検の間隔と支払いの間隔を分けた契約です。点検が3か月に1回なら支払いも3か月ごと、というのが素直な形ですが、サブスク型では点検は3か月に1回のまま、支払いだけを毎月の定額にします。
DATTOのライトプランはこの形で、契約期間は1年、以降は自動更新です。契約の種類はほかのプランと同じPOG契約で、点検・調整・給油・消耗品交換を含みます。
点検回数と法律の関係
点検が3か月に1回で法律上問題ないのか、気になる方もいると思います。ここは2つの点検を分けて考えると整理できます。
建築基準法第12条にもとづく定期検査(法定検査)は年1回行い、結果を特定行政庁へ報告します。詳しくは法定点検(定期検査)の記事にまとめています。一方、ふだんの保守点検の回数は法律で一律に決められていません。国土交通省の「昇降機の適切な維持管理に関する指針」は、使用頻度などに応じて定期的に保守・点検を行うよう示しています。つまり、建物の使われ方に合っているかどうかが判断の基準です。
毎月定額にするメリット
請求月ごとの支出の波がなくなる
毎月同じ金額なので、支払いの多い月と少ない月の差がなくなります。賃貸ビルのオーナーなら、毎月の家賃収入と保守料を同じ月の中で見比べられます。
予算書と決算の説明がしやすい
管理組合の収支予算や管理会社の報告では、月額に12をかければ年間の保守料が出ます。支払い月のずれを考えなくて済むので、理事会や総会での説明も短くなります。
年1回の法定検査で支出が跳ねない
DATTOの点検プランは、法定検査の費用も含めた内容です。法定検査が別請求の契約だと、その月だけ支出が増えます。ライトプランなら、この分も毎月の定額に収まります。
全プラン共通で含まれるのは、定期点検・調整・給油、消耗品交換、点検報告書、年1回の法定検査、故障時の出動費、24時間365日の緊急受付です。
定額に含まれないものと注意点
サブスクと聞くと「何があっても追加費用はかからない」と受け取られることがありますが、そうではありません。契約前に次の点を確認してください。
- 部品交換・修理は別途費用です。DATTOでは状態と費用をご説明し、ご相談のうえで実施します。フルメンテナンス契約は原則取り扱っていません。
- 毎月点検に来るわけではありません。支払いは毎月でも、点検は3か月に1回です。
- 点検の間隔が空く分、異常の発見は遅れやすくなります。異音や揺れ、停止など気になることがあれば、次の点検を待たずに連絡してください。
- 契約期間は1年で、以降は自動更新です。更新の時期は把握しておくと安心です。
部品交換の費用は定額の外にあるので、築年数が進んだエレベーターでは、修繕費を別に見込んでおくと予算が崩れにくくなります。
DATTOの点検プランを比較
サブスク型のライトプランと、ほかの3つのプランを並べました。ライトプランと3か月点検プランは、点検の回数が同じで支払い方が違います。
| プラン | 点検の頻度 | お支払い | 合いやすい建物 |
|---|---|---|---|
| 毎月点検プラン | 月1回 | 毎月 | 利用が多いマンション、オフィスビル、店舗 |
| 2か月点検プラン | 2か月に1回 | 2か月ごと | 利用が比較的少ない中小規模のマンション、ビル |
| 3か月点検プラン | 3か月に1回 | 3か月ごと | 利用が少ない建物、費用を抑えたい場合 |
| ライトプラン | 3か月に1回 | 毎月定額 | 利用が少なく、まとまった支払いを避けたい場合 |
サブスクが合う建物かどうかの判断ポイント
見るべきなのは、支払い方の好みより先に、3か月に1回の点検で足りる建物かどうかです。頻度そのものの考え方は点検頻度の記事でも詳しく説明しています。次の項目に多く当てはまるほど、ライトプランが合いやすくなります。
- エレベーターの利用者が少ない、または利用する時間帯が限られている
- 最近の故障や停止が少なく、機器の状態が落ち着いている
- エレベーターが止まっても、すぐに生活や営業が止まるわけではない
- 毎月の収入から保守料を払っていて、まとまった支払いを避けたい
- 予算書や報告資料を、月額でそろえて管理したい
逆に、利用者が多い建物、故障が続いている機種、病院や高齢の方が多い住まいのように停止の影響が大きい建物では、毎月点検や2か月点検を先に検討してください。費用だけで回数を減らすと、故障の前ぶれに気づく機会も減ります。
今の契約と比べるときは、毎月の金額だけでなく、年間の総額と含まれる範囲を並べて見てください。法定検査、故障時の出動費、消耗品がどこまで含まれるかで、同じ金額でも中身が変わります。契約の種類ごとの違いは保守料の見直しの記事も参考になります。
エレベーター保守を、サブスクで。
点検は3か月に1回、お支払いは毎月定額のライトプラン
建物の使われ方に合うかどうかも含めて、ご相談いただけます。料金は建物に合わせて柔軟にご相談ください。
ライトプランの詳細を見るLINEで相談するまとめ
- サブスク型の保守は、点検の間隔はそのままに、支払いを毎月定額にする契約です。
- ライトプランは点検が3か月に1回、お支払いが毎月定額で、1年契約、以降は自動更新です。
- メリットは、支出の波がなくなること、予算管理がしやすいことです。
- 部品交換・修理は別途費用なので、修繕費は分けて考えます。
- 利用が多い建物や停止の影響が大きい建物は、点検回数の多いプランを先に検討してください。
株式会社DATTOは、大阪・京都を拠点に関西全域(大阪・京都・滋賀・兵庫・奈良・和歌山)でエレベーターの保守・点検・リニューアルを行う独立系の保守会社です。全メーカーのエレベーターに対応しています。毎月定額の支払いが建物に合うか、点検頻度はどれがよいか、といったご相談もお受けしています。お問い合わせフォーム・LINE・お電話(06-7175-4114)からお気軽にどうぞ。